介護する方にとっては胃ろうは楽

介護する方にとっては胃ろうは楽

口から食事を摂れない方のために、直接胃に栄養を入れる胃ろうがあります。
私の父は胃ろうの増設術をしてから4年以上経ちますが、今でも父の気持ちを考えると辛くなったりします。
周りの人たちから介護する人にとって、介護食を作って食べさせるより胃ろうの方が楽だと言われていましたが、実際にやってみると手間暇や時間のことを考えると楽だと思いました。
胃ろうで経管栄養剤のエンシュア、白湯、薬と全部注入するのに、1時間半ほどかかります。
その間は、自分の他の用事が出来るので時間の節約にもなります。
介護している方からすると胃ろうになると楽だと思いますが、本人にとっては食べたり飲んだりしないことに慣れるまでは辛いようです。
自分では何も出来ないで、ただ食事だけが楽しみだった場合は、特に可哀そうに思います。
父に胃ろうを作る時に、本人の意思を知ることができなかったため、家族内の話し合いだけで手術に同意してしまいました。
その時の、医師の話では、基本は口からの食事で栄養を摂って胃ろうは補助的なものということだったのですが、父の容態の悪化で2ヶ月もしないうちに、全てが胃ろうになりました。
父はご飯を口から食べられないことに戸惑い、人格が変わったと思うほどイライラするようになりました。
そして、回りにあるものは何でもかんでも口に持っていってかじり、私を見てはご飯をくれるように訴えました。
私がご飯をあげられない理由と胃ろうのことを話しても納得がいかないようでした。
父が口からの飲食をしないことに慣れ、イライラしなくなったのは2年以上経ってからのことです。
世話する方は胃ろうは楽ですが、本人にとってはご飯を食べられない辛さはかなりのものだと感じました。

 

神奈川県在住